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2009年9月4日現在

色のついた植物名をクリックすると写真が見れます(新たなウィンドウが開きます)。
開花植物
アイズヒメアザミ
アキノキリンソウ
アケボノソウ△
アサマフウロ△
アシタカジャコウソウ
アズマレイジンソウ
イヌショウマ
イヨフウロ△
ウド
ウラハグサ
エゾノコギリソウ
エゾリンドウ
オオガンクビソウ
オオニガナ
オオマルバノテンニンソウ◎
オオマルバノホロシ
オオヤマハコベ
オクモミジハグマ
オタカラコウ
オトコエシ
オミナエシ
ガマ
カワチハギ
キバナアキギリ
キレンゲショウマ
キンロバイ
クサボタン
ケマアザミ◎
コアカソ
ゴマナ
サラシナショウマ
サワギキョウ
サワシロギク△
サワゼリ
シオン
シシウド
シラヤマギク
シロバナツルボ
シロヨメナ
セイヨウトラノオ
センボンギク
ソメワケハギ◎
タカクマヒキオコシ◎
タマブキ
ツリガネニンジン
ツリフネソウ
ツルニンジン
ツルボ
ツルリンドウ
テンニンソウ
ナンブアザミ
ニシキハギ
ニッコウアザミ
ノコンギク
ノダケ
ノダケモドキ
ノハラアザミ
ノブキ
ハッカ
ハナタデ
ハンゴンソウ
ヒカゲイノコズチ
ヒヨドリバナ
フシグロセンノウ
ミズヒキ
ミゾソバ
ミソハギ
ミツモトソウ
ミヤギノハギ
ムカゴイラクサ
モミジガサ
ヤナギタンポポ
ヤブラン
ヤマトリカブト
ヤマニガナ
ヤマハギ
ヤマハハコ
ユウガギク
ユキハギ
ヨツバハギ
レンゲショウマ
ワスレナグサ
ワレモコウ




※和名の後に続く◎は今回新たに加わったもの、△は写真を入れ替えたことを示します。

フシグロセンノウとその仲間(ナデシコ科)
 園内ではフシグロセンノウが彩りの寂しいこの時期の林内に装いを加えています。フシグロセンノウの属するナデシコ科には、秋の七草の一つ撫子(=カワラナデシコ)も含まれています。
photo [石標90付近 09.08.05 撮影]
フシグロセンノウ(節黒仙翁)
Silene miqueliana (Rohrb.) H.Ohashi et H.Nakai
 山野に普通に生える多年草。名前は、中国原産の同属の植物 センノウ(S. bungeana (D.Don) H.Ohashi et H.Nakai)に由来し、節が黒ずむことから名付けられました。
photo [石標9付近 09.06.23 撮影]
センジュガンピ(千手岩菲)
Silene gracillima Rohrb.
 奥日光の千手が浜を名前の由来とする植物です。ガンピは、中国原産のガンピセンノウ(別名ガンピ: S. banksia (Meerb.) Mabberly)のことを指すようです。園内では石標9の付近にあります。
今年の開花は終わっています
photo [園内育成部(非公開) 09.08.21 撮影]
チシママンテマ(写真上)
Silene repens Patrin var. latifolia Turcz.
 北海道や東北アジアの高山の礫地に生える多年草です。チシマは千島諸島から、マンテマは、江戸時代に渡来したヨーロッパ原産で近縁のマンテマ(S. gallica L. var. quinquevulnera (L.) W.D.J.Koch)が語源です。
今年の開花は終わっています

ヒメナデシコ(写真左)
Dianthus deltoides L.
 ヨーロッパ原産の多年草です。園芸店でも見かけることがあります。ただし、ヒメナデシコの花色は桃色であり、この個体は白花変種のver. albusと思われます。秋の七草のカワラナデシコは、同じナデシコ属に分類されます。残念ながら、園内にはカワラナデシコの展示がありませんので、代わりにご紹介しました。
今年の開花は終わっています
photo [ロックガーデン 09.06.05 撮影]

photo [石標51付近 09.08.17 撮影]
ススキ
Miscanthus sinensis Andersson
 ススキは、イネ科の多年草で全国に分布しています。植生遷移の早い段階に現れ、ススキ草原を形成しますが、放っておけばやがて樹木に置き換わってしまいます。しかし、屋根の材料に利用するため、集落の近くに茅場(茅=カヤはススキの別名。ススキで覆った屋根を「茅葺き」と言います)という野焼きなどで手を入れた草原が確保されてきました。人々の生活に密着してきた植物であり、秋の七草にも数えられています。また、日本の農耕地の代表的な土壌である黒ボク土の生成には、ススキが関与していると言う説もあり、国土の形成に大きな役割を果たしてきた植物ともいえます。
photo [大日川 09.08.29 撮影]
クズ(葛)
Pueraria lobata (Willd.) Ohwi
 全国至る所に生えるマメ科の多年草です。秋の七草の一つでもあります。名前の由来ですが、奈良県の地名の国栖(くず)あるいは、そこに住んでいた国栖族から由来するのではないかとの説が有力です。この根から取ったデンプンがくず粉で、解熱剤や食用として利用されています。また、成長が旺盛で、アメリカなどで緑化などの為に持ち込まれたものが繁茂して、現地の植生や景観に重大な影響を与えています。園内にはありません。
photo [石標92付近 09.07.15 撮影]
ヒヨドリバナ(鵯花)
Eupatorium makinoi T.Kawahara et Yahara
 ここまで紹介させて頂いた秋の七草の残りの一つはフジバカマ(藤袴)ですが、園内にあるのは同属のヒヨドリバナ、ヨツバヒヨドリです。フジバカマは、河原の土手など明るい草原に生えるのに対して、本種は林縁などの一段暗い場所に生えます。フジバカマは開発などによって減少し、自生のものをめったに見ることはできませんが、花の似たヒヨドリバナは比較的容易に見ることができます。名前の由来には「ヒヨドリの鳴く頃に咲く」のでと言う説もありますが、深津正氏(「植物和名の語源」八坂書房)は、葉の形をヒヨドリの羽に例えたのではないかとしています。また、同氏は、花の終わった後の冠毛がヒヨドリの頭頂の白い毛に似ているからではないかとの話しにも触れています。

国立大学法人東京大学大学院理学系研究科附属植物園日光分園
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