シナノキ endemic species to Japan

Tilia japonica (Miq.) Simonk. (アオイ科)

園内数箇所に植栽されていますが、ボッグガーデン北側から石標70番付近の個体を観察するのが比較的容易でしょうか。日本全国の山地に生える高木で、樹高が30mに達することもあります。集散花序の付け根に竹とんぼの羽ような苞がつくのが、シナノキの仲間の特徴です。この苞は、熟した果実と一緒に外れ、ゆっくりと回転しながら落ちることで、種子の散布に役立ちます。樹皮は繊維として利用され、シナノキで織った布は「しな織り」として古代織布の一つとして作られる(山形県、新潟県など)他、ロープなどに加工されます。シナノキ科からアオイ科になりました。

[石標70番付近 2022年06月30日 撮影]

落花[石標70番付近 2019年07月12日 撮影]

[石標2番付近 2009年07月13日 撮影]

[石標83番付近 2009年07月10日 撮影]