コナラ林内、石標85番付近などで観察できます。ギンリョウソウとは、見た目や葉緑素を持たず菌から栄養を受け取って生きている(菌従属栄養性)という生活様式もそっくりですが、属は異なります。なお、本種の方が学名の記載はずっと早く、ギンリョウソウ属:Monotropastrum の意味は、「シャクジョウソウ属:Monotropa に似ている」ということで、「モドキ」の主客が逆転しています。近年の分類により、シャクジョウソウ科からツツジ科に統合されました。
[石標85番付近 2023年08月24日 撮影]
コナラ林内中央、トウゴクヒメシャラが植栽されている辺りでも観察できます[石標24〜90番付近 2022年08月26日 撮影]
2022年は石標85番〜21番付近で多数確認[石標85番付近 2022年08月25日 撮影]
[石標24番付近 2018年08月17日 撮影]
受粉すると立ち上がり、てっぺんに果実を付けます。茶色いのは昨年の個体の名残です。[石標85番付近 2019年10月01日 撮影]
[石標24番付近 2017年08月25日 撮影]
[石標24番付近 2017年08月25日 撮影]
[石標85番付近 2016年08月29日 撮影]
初夏に咲くギンリョウソウとの見分けのポイントは、花期の他、本種の方が色が薄い褐色を帯びて透明感が薄いこと、鱗片があまり反り返らないこと、ギンリョウソウが液状果を作るのに対して、本種は朔果であることなどです。また、花の内部の構造も異なっており、ギンリョウソウが雄蕊の長さがそろっているのに対して、本種は長短の雄蕊が交互に並んでいます。