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2009年8月7日現在

色のついた植物名をクリックすると写真が見れます(新たなウィンドウが開きます)。
開花植物
アイズヒメアザミ
アカバナ
アキノタムラソウ
アシタカジャコウソウ
イヨフウロ
イワショウブ
イワタバコ
ウラジロタデ
エゾノコギリソウ
エゾミソハギ
オオガンクビソウ
オオニガナ
オオマルバノホロシ
オオモミジガサ
オオヤマハコベ
オゼノミズギク
オタカラコウ
カノツメソウ
カワチハギ
キキョウ
キツネノカミソリ
キツリフネ
キヌタソウ
キハギ
キレンゲショウマ
ギンパイソウ
キンミズヒキ
キンロバイ
クサボタン
コウホネ
コオニユリ
コシアブラ
コバギボウシ
コムラサキ
サワギキョウ
シシウド
シデシャジン
シラヤマギク
シロヨメナ
セイヨウイブキジャコウソウ
セイヨウトラノオ
セイヨウノコギリソウ
ソバナ
ダイコンソウ
タマアジサイ
チョウジギク
チョウセンヨメナ
ツタバウンラン
ツリガネニンジン
テンニンソウ
トモエソウ
ナガボノシロワレモコウ
ニシキハギ
ヌスビトハギ
ヌマトラノオ
ノブキ
ハエドクソウ
ハンゴンソウ
ヒオウギ
ヒツジグサ
ヒメキンミズヒキ
ヒヨドリバナ
フサフジウツギ
フシグロセンノウ
ヘクソカズラ
ベニバナサワギキョウ
マルバダケブキ
ミズタマソウ
ミズヒキ
ミソハギ
ミゾホオズキ
ミツモトソウ
ミヤギノハギ
メタカラコウ
モミジガサ
ヤナギタムラソウ
ヤナギタンポポ
ヤブラン
ヤマタイミンガサ
ヤマハギ
ユウガギク
ユキハギ
リョウブ
レンゲショウマ
ワスレナグサ
ワレモコウ





キキョウとその仲間1(キキョウ科:Campanulaceae)
 梅雨がなかなか明け切りませんが、暦の上では夏も佳境に入り、秋の七草の一つとされるキキョウも蕾を開き始めました。園内のキキョウの仲間を集めてみました。

photo [実験室前芝生 09.08.05 撮影]
キキョウ(桔梗)
Platycodon grandiflorus (Jacq.) A.DC.
 全国の山野に生える多年草ですが、最近は自生のものをほとんど見ることができません。古くはアサガオ(朝顔ないし朝貌)あるいはオカトトキ(岡止々岐)と呼ばれたそうです。キキョウ紋は、明智光秀や坂本龍馬の家紋としても有名で、古くから親しまれてきたことが伺えます。花の美しさだけではなく、咳止めなどの薬用として利用されてきたことも、この植物を身近にしている理由でしょう。また、蕾の形はふくらんだ風船のように見え印象的ですが、英語ではそれを表してBaloon flowerと呼びます。
*写真左上と右上は純粋なキキョウではなく、フタエキキョウ(P. grandiflorus (Jacq.) A.DC. ’Duplex’)とシロギキョウ(f. albiflorus)。左下も栽培種のキキョウ。
photo [実験室前芝生 09.08.03 撮影]
photo [ロックガーデン 09.06.23 撮影]
photo [ロックガーデン 09.07.10 撮影]
photo [ロックガーデン 09.07.10 撮影]
ホタルブクロ(蛍袋)
Campanula punctata Lam.
 北海道から九州に至る山野に生える多年草で、名前の由来には、蛍を花の中に入れて楽しんだと言う説があります。確かに大きな釣り鐘型の花冠は、子供の遊び道具としてうってつけのように思えます。変種のヤマホタルブクロとの相違点は、がく片の窪んだ部位にめくれ上がったような付属体があるのがホタルブクロで、ヤマホタルブクロはこの部分がふくらんでいるだけで付属体がありません。ロックガーデンの他、実験室の脇など。
今年の開花は終わりました
photo [栃木県大田原市 09.06.14 撮影]
photo [ロックガーデン 09.07.13 撮影]
ヤマホタルブクロ(山蛍袋)
Campanula punctata Lam. var. hondoensis (Kitam.) Ohwi
 ホタルブクロの変種で、分布は母種よりも狭く、南東北から近畿地方まで。名前の通り、ホタルブクロよりも高地に生えます。花冠の色は、ホタルブクロよりも濃いことが多いようですが、園内に生えているものは淡いピンクがかった白色のものです。ロックガーデンにあります。
photo [石標7付近 09.08.05 撮影]
ソバナ(岨菜)
Adenophora remotiflora (Siebold et Zucc.) Miq.
 本州、四国、九州の山地に生える多年草です。岨とは切り立った場所の意味で、沢沿いの斜面に生えることが多いのでこの名がついたという説もありますが、蕎麦と同じように食したとので蕎麦菜ではないかという説もあります。園内では、花石沢の橋付近になどにあります。
photo [石標7付近 09.08.05 撮影]
photo [実験室裏 09.07.23 撮影]
photo [石標83付近 09.07.23 撮影]
ツリガネニンジン(釣鐘人参)
Adenophora triphylla (Thunb.) A.DC. var. japonica (Regel) H.Hara
 全国の山野に一般に見られる多年草です。名前の由来は花冠を釣り鐘に例え、人参は根を薬用としたことによります。同じように、キキョウ科:Campanulaceae、ホタルブクロ属:Campanulaの名称も釣り鐘を意味していますし、キキョウ属:Platycodonも広い鐘を表しています。朝鮮語ではトトキと言うそうで、キキョウの古名オカトトキの語源となっています。園内では実験室後ろの空き地やボックガーデンの裏など。
photo [石標83付近 09.07.30 撮影]
シデシャジン(四手沙参)
Asyneuma japonicum (Miq.) Briq.
 名前の由来は、花冠が細く裂けよじれたさまを、シデ(四手、紙垂:注連縄などにつり下げる紙片)に見立てたもの。シャジンはツリガネニンジンのことを指します。写真左上のように開花直後は花柱が開いていませんが、左下のように雄ずいがしぼんだ後に花柱の先が3つに開裂し雌ずいが姿を見せます。これは、自家受粉を避けるためのしくみで、雄ずい先熟と言い、ホタルブクロ属、ツリガネニンジン属、キキョウ属などキキョウ科の植物に広く見られる性質です。園内各地で見ることができます。
photo [石標84付近 09.07.15 撮影]
photo [石標84付近 09.07.27 撮影]

国立大学法人東京大学大学院理学系研究科附属植物園日光分園
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