23. 大正天皇御由緒地

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[2003年05月13日 撮影]
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漢詩[2003年05月13日 撮影]

大正天皇は毎年のように、隣接した田母沢の御用邸に暑を避けられ、好んで当園を散歩されました。それを記念して、特に好んで立たれた丘のあたり一帯をひらき、1927(昭和2)年10月にこの碑が建てられました。この碑のすぐ近くの大きなクリの木は、大正天皇の「御帽子掛の栗の木」とよばれています。

この碑の後ろには、大正天皇が植物園の散歩について詠まれたと思われる漢詩も刻まれています。

日光避暑

帝都炎暑正鑠金 遠入晃山養吟心
離宮朝夕凉味足 四顧峯巒白雲深
有時園中試散歩 花草色媚緑樹陰
曲池水清魚亦樂 徘徊不知夕日沈

(大意)
東京の暑さは金属も溶かすほどだ
遠く日光の山を訪ね詩作の心を養う
離宮の朝夕はとても涼しい
見渡せば山々には白雲がかかっている
園内を散歩する機会があった
花や草はあでやかで木は緑陰を作っている
池の水は清らかで魚も楽しそうだ
歩き回っていると日の暮れるのを忘れてしまった

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