東京大学大学院理学系研究科附属植物園
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憾満ヶ淵(かんまんがふち)

Kanmangafuchi abyss

大谷川(だいやがわ)に両岸から岩が迫り、深い淵を作っている奇勝地です。川沿いの園路から階段を降りていくと川に突き出た展望台があります。大雨のときには展望台の直下まで濁流が迫ります。

現在展望台になっている岩の上には、不動明王の石像が置かれていましたが、明治35年(1902)の洪水で流されてしまったそうです。

園内には含満(がんまん)と表記しているものもありますが、現在は本来の名称の憾満(かんまん)を使うのが一般的になっています。長らく含満(がんまん)の呼び方も利用されてきたため、ガンマンザクラ等、植物の名称にも使われてきました。憾満とは不動明王の真言の最後の句に出てくる言葉です。

植物園側の岸壁に「かんまん」の梵字が刻まれています。対岸には通称、化け地蔵と呼ばれるお地蔵さまの列を見ることができます。残念ながら園内からは対岸に渡れません。

晴れた日には急流がコバルト色を呈します[2007年11月06日 撮影]
展望台から階段を見上げると木々の緑が清々しいです[2007年11月06日 撮影]
秋にはお地蔵さんの前掛けが一段と映えます[2006年11月14日 撮影]
[2018年10月30日 撮影]
憾満ヶ淵と対岸の化け地蔵[2021年12月17日 撮影]
憾満の梵字[2021年12月17日 撮影]
憾満ヶ淵周辺の紅葉もなかなか見事です。[2018年10月30日 撮影]
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